自分で情報を掴める方、掴めない方

これから手術の準備を控えた方が、わたしの実家の新潟よりも少し遠くから、来週カウンセリングフィッティングにお越しくださることになりました。

最近は再建手術という存在は周知化されてきていて、乳腺の医師より再建手術の話しがでて、そのままベルトコンベア式に形成外科で再建の話しが聞けるので、ガンの告知とともにさらに情報を捜して、ブララボを見つけコンタクトされる方もいらっしゃるようになりました。

でも、病院や患者会など医療まわりで耳に入り得る情報として、ブララボは参入できていないので、ブララボを知るとはかなりな奇跡。そしてこの段階で知るとはさらに奇跡。

この段階はまだ病院からの情報がフレッシュ。大抵の方は病院での情報、そこからつながる患者会での情報などで、そういうものなのか。と理解して、さらに情報を探すことはしないのではないかと思うんですよね。

でも知れば、必要と感じれば、はるばるご遠方から、見たい。試着したい。と思って来られるわけです。

だって、たったひとつの大切な身体。たった一度の人生。一生に関わることだから。

因みにこういう方はいろいろご自身で調べても来られ比較した上、ほぼ皆さんその場でオーダーをご希望されます。

余談ですがブララボのお客様は、決して派手な方ではありませんし、お金を自由奔放に使われる方でも決してありません。

良いものをお召しで、こだわったものを身につけておられますが、それはいつも自分を整えて大人の女性、人間としてきちんとありたいという、知性の延長にあることと思います。

またお値の張るものだと思いますが、自分にとって必要な品質、価値あるもの見極めて選ばれた結果だと思います。

こういう方が、ご自身で情報を掴むことができる方が、何も介せずに直接わたしのところに辿り着いてくださるわけです。

でもご自身で情報を掴めない方のために、わたしもサイトを見つけてお越しいただく他に、「BRALABO」「乳がんアピランスケアパッケージ」を知っていただく方法を考えていかなくてはならないと思っています。

昨年お会いした乳腺の女性医師のお話がきっかけで、強く思っております。

自分でどうにかできる人じゃない人がいる。
そういう人たちはなんでもわたしたち医師に聞く。わたしたちはなんでも最初に聞かれる人だ。

だから、なるべくすべての情報を手元に置いて、どの情報も、誰にでも、平等に示してあげることが必要だと思っている。

知らないで、後からそんな方法があったの!?と
後悔になってはいけないからだ。

特にブララボのことは、再建手術しか知らないで、してしまってからでは遅い。だから、告知をして再建手術と一緒に、選択肢として示したい。

治療が主分でありながら、医療以外の患者さんへのフォローも役割とするこの先生の考えをお聞きして、自分を本当に反省しました。

自分で何も介せずわたしのところへ来れる方だけでなく、きっとその奥におられる方のために、わたしももっと行動をしたいと思います。

またアポイントから始めておりますが、患者さんのためにパンフレットを置いてくださるクリニック様、顧客様のためにご紹介くださる下着専門店様にお声掛けもらえたら幸いです。

またアパレルメーカー様とコラボができないか思案しています。メーカーご希望のレースで西沢式フィッティングブラジャーのOEMをつくりメーカー様より販売。それをお持ちいただいて弊社でシリコンパッドを作製。などの流れを考えています。

どういうやり方がウィンウィンなのかアパレルメーカー様とその顧客様にとって有益なのか、何かいいアイディア浮かばないかな。。

ワールド様、東京ソワール様、ラピーヌ様、ドゥクラッセ様、50代からの婦人服のメーカー様に企画書持って行きたいな。

バストデザインツインセットを選んだ理由

乳がん手術後の補正の種類としては、

再建手術 の自家組織

再建手術のシリコンインプラント

人工乳房

人工乳房の会社がつくるシリコンパッド

ワコールさんケア工房さんも販売している、ドイツのアモエナ社のシリコンパッド

がありますが、

ブラジャーとセットで作製しているのは、バストアップ型の美胸は、ブララボの「バストデザインツインセット」だけです。

ブララボにお越しになる方は、皆さんサイトを良く読んで来てくださり、オーダーを決めて来てくださっている方が多いと感じます。

それでも2015年のテスト販売を初めた頃は、

手術をしたくないから、

人工乳房は高いから、

というような消去法で選んでおられるのかな?

と思っていたのですが、

今はお客様に、何故ブララボのバストデザインツインセットを選びましたか?とお聞きすると、有益、効果を理解されて、積極的に選ばれています。

多い理由はこちら↓

左右対称を確実に実現できるから

バストアップしたかたちで
お洒落をしたい希望が叶うから

試着をしてフィット感に感激したから

自分のかたちになるから

合理的で確実で早いから

実際使ってからの感想は、左右対称の確実性とバストアップ型の美胸が、日常的生活に便利で、自身の肯定感も上がるとの見解が多いです。

バストデザインツインセットを、弱者を助ける補正具のようなスタンスにはしたくないので、積極的な有益と効果を感じてもらえて、とても嬉しく思います。

何歳でも手術から何年経っても願いは叶う

30代から80代の方、
全摘、温存、ハルステッド、両側、リンパ廓清、放射線治療と、様々なケースの方に対応してきました。

術前から予約をし術後半年ほどで作られた方もいらっしゃいますし、
術後20年以上経って作られた方もいらっしゃいます。

また、

治療が落ち着き通常の社会生活に戻るのを機に作られた方、

無治療寛解となったのを機に作られた方、

再発の月に一度の抗ガン剤治療の励みに作られた方、

お子様がご成人したのを機に作られた方、

お子様の結婚式を機に作られた方、

海外への転勤を機に作られた方、

ご退職とご主人様とのシルバーライフのスタートを機に作られた方、

皆さん
長年の不便や精神的な負担を、解決したい。
自分の人生を楽しみたい。

そのために自分を肯定できる外観を取り戻したい。
そして乳がん手術をした苦しみから心を解放して自由になるんだ♪

そんな希望を持ってブララボに来てくださっていると思います。

あなたの願いも叶います。
乳がんアピアランスケアパッケージが叶えます。

カウンセリング&フィッティングのご予約はこちらから

ブラが健側にズレてリンパ郭清が目立つ方へ

乳がん手術で左右非対称となった方は、いくらパッドを入れて補正をしても、ブラジャーが健側に引っ張られてしまい、結果身体のあるべき位置より健側にズレた位置にカップの山が二つ並んだ装着スタイルとなり、悲しく思ってらっしゃいます。そしてこのようにズレることで、リンパ郭清の窪みがより目立ってしまい悲しく思ってらっしゃいます。

BRALABOのバストデザインツインセットでは、ブラジャーがズレることなく、あるべき位置にカップの山が設置された装着となるよう、健側とブラジャーを引っ張り合うバランスのとれるシリコンパッドを採用しています。

重みをつくれるシリコン素材を使い、健側と同じようにブラカップをひっぱり、左右対称のかたちを表現するよう、個々のデザインを設計してつくります。またリンパの窪みが見えないように特別な工夫を施して行きます。だからこの通り。正面からみてもノープロブレム☆

17741054_1845921438999535_45993460_n

18010599_734901310022015_2840376792646172608_n

健側に寄ってしまう。。リンパ郭清が目立ってしまう。。という方へ。フィッティングのご予約はこちらから

ブラジャーの歴史はファッションの歴史と共に

下着とはファッションの発展とともに改革されてきたものです。

コルセットから女性を解放したのはシャネル。

1920年代に女性の社会への進出と、働くということこそ豊かなことであるという思想の時代に、「ギャルソンヌ」という女性像とファッションを創りだしました。

そしてシャネルは、それまでコルセットにより、がんじがらめで生きてきた女性に、ストレートでスレンダーなワンピースを着せました。1920_chanelsuit.jpg

その時に同時に下着に大変革が起こりました。コルセットを脱ぎ、ギャルソンヌたちはとても平面なノンワイヤーブラジャーを着けていたのです。立体的なバストよりも平たいバストが女性像とファッションにマッチしていたわけですね。PastedGraphic-2.jpg

その後ディオールのニュールックが世の女性を魅了した1940〜1950年頃

Dior-New-Look

女性のバストはロケットのように尖っていました!あら?ハイネックセーターも流行っていたようですね。よく見てください。本当に尖った円錐。事実マドンナのあのゴルチエのお衣装の如く、グルグルブラだったのです。

C5A51B81-1588-462C-A440-D22E64F542C1

昨年惜しくもお亡くなりになった、現代のシャネルをクリエイションした、巨匠カールラガーフェルド氏は、「シャネルは胸の大きな女性は似合わない」とおっしゃられていたようです。p071ds0t.jpg

彼のミューズは確かに、1980年にシャネルのアイコンとして一世を風靡したイネスしかり、スレンダーで薄い体型の女性が多いです。(スーパーモデル時代のバービーの体現とも言われたグラマーなクロウディアシファーを除いては)

000861479721251.png.jpeg

そういういえば「わたしは、もしシャネルが現代に生きていたらこうするだろうというクリエイションをしているだけ」ともおっしゃっていたカール氏。ギャルソンヌな体型のシャネルが創り出した女性像を踏襲したクリエイションをされてきていたということでしょうか。

さて現代は多様性という価値観の元、ファッションも様々なスタイルとニーズがあります。ということは、そのファッションに応じたスタイルのバストメイク(ブラジャー)があっていいのだと思います。立体にメイクしないブラジャー、谷間のブラジャー、釣鐘型のブラジャー、etc….

でも美容目線で考えたときはまた違う基準も付加されます。下垂させない、無理のないバスト環境、跡がつかないetc….

あなたは何基準でブラジャーを選んでいますか?そして使い分けていますか?

わたしは、ギャルソンヌ時代の平面なブラジャー、ノンワイヤーのブラジャーは、ファッション目線でも美容目線でも、現代女性の日常生活にはおすすめしません。日常生活にはやはりワイヤーブラジャーが適しています。

そしてワイヤーブラジャーにもカップのかたちやバストメイクの種類がいろいろとあります。市場では主に6種類のカップが提案されています。これはやはりファッションによって使い分けるものなのです。

次回この6つのカップとバストメイク、その使い分けのことをお話ししたいと思います。